本校の自立活動について

授業の取組を紹介します

授業の取り組み紹介
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2017/07/26

7月25日(木)夏季研修会を行いました

| by:企画総務課
徳島赤十字ひのみね総合療育センター理学療法課係長の磯部かおりPTを講師にお招きし,校内教員と県内支援学校教員を対象に,「呼吸のしくみと重症心身障害児の呼吸障害への関わり」のテーマで研修を行いました。

前半,「呼吸のしくみ」では,呼吸の際の胸郭や横隔膜の動き,主な呼吸筋の種類や働き,肺の左右の区域について,「重症心身障害児の呼吸障害と症状」では,閉塞性換気障害と拘束性換気障害などについて詳しく教えていただきました。ペットボトルと風船などで作られた気管・肺・胸郭・横隔膜の関係がわかる教材を見せていただきました。



           
後半の実技では,「休息時のポジショニングの実際」ということで,6つの班に分かれ,羽根枕やクッション,バスタオルなどを用いて背臥位・側臥位・腹臥位のポジショニングを行いました。関節可動域の少ない方については可動域の範囲での中間位のポジショニングを考えるということでした。

             
       

「呼吸・排痰の介助」については,背臥位での胸郭の上部へのアプローチ,胸郭下部へのアプローチ,側臥位での胸郭へのアプローチを丁寧に教えていただき,班ごとに熱心に取り組みました。手のひら全体で面で当たるように触れ,相手の呼吸を感じて,呼気に合わせて介助するということを体験しました。

     

     

呼吸に関する知識や呼吸介助などの手技の基本を学ぶことができ,教育活動として子どもたちの健康維持に役立つ知識や技術を今後とも研修していきたいと思いました。
12:53
2016/08/24

夏季公開研修会~AT・ICTを活用した取組~

| by:企画総務課

 8月24日夏季公開研修会を実施しました。
 香川県立高松養護学校の谷口公彦教諭を講師にお迎えし,「肢体不自由におけるAT・ICTを活用した取組」についてご講演いただきました。
 内容としては,高松養護学校での実践のご紹介を中心にしながら,AT・ICTを活用した肢体不自由のある子どもたちの学習や活動,コミュニケーションについて4つの話題がありました。

 

 <その1>高松養護学校のAT・ICT活用研究に流れる考え方

   
 「とにかく本人にやってもらわないことには本当のところがわからない」

 谷口先生がおっしゃるように,肢体不自由があることで,子どもたちが活動するときには常に教員の支援が介在し,「できること」や「わかること」「どこから困難なのか」が曖昧になっている現状があります。私たちは,児童が示す「動き」から意図や感情を読み取るようになっているため,検証のない解釈や仮説だけで日々の学習や活動が展開されてしまうとのことです。高松養護学校では,教員の支援を最小限に抑え,子どもたちにやってもらうことで,子どもたちの動きや様子を見えやすくすることにATやICT(スイッチやVOCA等の支援機器)機器導入の意義があると考えているとのことでした。
 
  <その2>高松養護学校でのAT・ICT活用
 
  「ICT教材等データベースの紹介」
  香川県教育委員会のホームページにアップされている。「笑顔がたくさん」「調 理済みのレシピが中心」「説明は詳しくありません?」という3つの特徴があるそうです。ぜひご覧ください。

 
 「ICT機器の3つの視点」
 活用シーンを広げるために3つの視点があると考えているそうです。その視点に応じた実践例を紹介してくれました。
     ・「自分で使う」
  ・「指導者と使う」 →自分では使えないけど,何ができるかを理解して指導者に「一緒に調べてく
             ださい」と依頼して活用する。
  ・「指導者が使う」  →算数の授業で教員は離れた場所で児童のタブレット端末をモニターで確認す
            る。先回りした支援を取り除き,児童が試行錯誤する機会やわからない時に手
            を挙げて聞くというスキルを身につけていました。



   <その3>ICTも使って街に飛び出せ!「高養ウィッシュプロジェクト」

 
 「家族や先生と離れて,君はどこまでいけるのか?」

 発想のベースはAACで「手段にこだわらず,現在その人の能力と様々な手段を組み合わせて」活動や社会参加を広げていくそうです。プログラムは事前準備(教員や保護者に相談を持ちかけながら計画)・外出・振り返り学習(お互いの体験を共有する)の3つのパターンで構成しているそうです。ビデオで実際に街に飛び出して行く姿の紹介がありました。自分でプランを考え,実際に一人で外出し,自分で情報を探したり,援助を依頼したりする姿は本当にたくましいと感じました。このプロジェクトを通して,観察力や判断力があがる,行動スキルの高まり,行動範囲の広がりが見られたそうです。
 さらに「ウイッシュチャレンジ」として校外学習で取り組めるようにできるだけコンパクトな計画としつつ,「できるけど今は人に頼む」という視点を取り入れ,ウィッシュの指導のノウハウを活かせる指導プログラムを作ったそうです。このプログラムでは,自発的に支援を求めながら活動する様子も見せていただきました。「自発的」というところが大切なんだなあと感じました。
 また,ウィッシュプロジェクトでのAT・ICTの活用術の紹介もありました。使い手に合わせてざまざまな工夫がされていました。


その4>テクノロジー×テクニック×視点で変える重度重複障害のある子どもとのコミュニケーション

  
 「コミュニケーションは「黙って観る」ことから」

 子どもを観察するテクニックとして本校でも実践している「OAK」の紹介がありました。エピソードによる実態について「本当に?」と問いに答える難しさは客観性や再現性に問題があることや検討が深まらないことが挙げられるとのことでした。BeforeとAfterで区切りをもうけて「比べて観る」ことで客観的な事実がわかる,この「比べて観る」ことが大切だということでした。「比べて観る」アプローチに東京大学先端科学技術センターが開発したテクノロジー「OAK」を取り入れて実践されていました。「OAK」によって黙視では見えないような小さな動きを見つけられ,見比べることで見えなかった実態が見えてくることにより,適切な支援の方法が見つかったり,児童の選択肢の広がりが見られました。

 実践例を写真や映像で紹介してくれたので,谷口先生のお話を「見てわかる」ことができました。街に出て生き生きとして活動している児童たちの姿が本当に目にやきついています。あっという間に時間が過ぎていく研修会でした。この研修が子どもたちに返っていくことが大いに期待できると感じています。


15:47
2016/08/10

夏季公開研修会~キャスパーアプローチの紹介~

| by:企画総務課
8月9日(火)夏季公開研修会を実施しました。
NPO法人『生活を豊かにする』障害児・者支援福祉会(通称:ポップンクラブ)代表理事 村上潤 氏をお迎えし、
「生活を豊かにするための姿勢づくり~キャスパーアプローチの紹介~」について、数々の症例を交えながら
ご講演いただきました。
キャスパーアプローチは、骨盤を起こす事にとらわれない新しいシーティング理論で、初めて参加した者にとっては、
骨盤を起こさずに頭が上がるなんて・・・・椅子が変わっただけでこんなに手の操作性が向上するなんて・・・・
’目から鱗‘でした。

 研修会の様子①

今までは、骨盤を起こし、立っている時と同じように座るのがよい姿勢と言われてきましたが、姿勢を矯正しようとすると、「痛み」や「ストレス」等多くの「リスク」が発生するので、この痛みやストレスを最小限にするため、身体を頭部、胸部、骨盤などのパーツからなる物体としてとらえ、重力に対して力学的な身体の安定を求めていくとのことです。
特に頭部の安定を重視し、重力による頭や身体が倒れたり崩れたりする不安定をなくすことで、不必要な緊張を取り、本来の身体機能を最大限に引き出すと考えられているようです。

 研修会の様子②

村上先生の言葉で印象に残っているのは、
「環境が整うと成功体験のサイクルが始まる」
「重力からおこる身体の物体的な不安定を物体的安定に」
「安定から学習がはじまる」
「椅子が変わっただけ(不安定から安定に変わっただけ)で、不随が随意に」
  ・・・・等々

 キャスパー ザフの紹介 キャスパー ザフの試乗

いくつもの症例を見て、環境が整うと子どもが変わるんだ!!ということが分かり、
まさに環境を整える事の大切さを実感しました。
「キャスパーは環境提供である。この後は学校の先生の出番」と先生はおっしゃっていました。
今後、よりよい環境を模索しながら、子どもの可能性を引き出して行きたいと切に感じた研修でした。

この日は、35℃を超える猛暑日にもかかわらず、校内外の先生や関係機関の方に多数ご参加いただき、ありがとうございました。
09:36
2016/07/28

7月26日夏期公開研修会を実施しました。

| by:自立活動担当
 校内教員及び県内の支援学校,小・中学校教員,関係機関の職員が参加し,「呼吸が楽になるポジショニング」という内容で,徳島赤十字ひのみね総合療育センターリハビリテーション課係長の磯部かおりPT(理学療法士)に研修をしていただきました。
 本校でも,障害の重度化にともない酸素療法を必要とするお子さんや呼吸状態に配慮の必要なお子さんが増えてきています。教育活動を進めるにあたって,教員も呼吸に関する知識や楽な呼吸状態に整えるスキルが必要となってきています。
 磯部PTには,重症心身障害児の呼吸に関する基本的な知識を教えていただき,呼吸が楽になるポジショニングについて実技を交えながらご教授いただきました。



 子ども達が抱える呼吸の困難さを教わり,たくさんの気づきがありました。子ども達がうまく呼吸ができない大変な状態をなんとかしたいと思いました。
 実技では,筋緊張が緩んだ状態で,胸郭の動きを妨げない姿勢の作り方など,呼吸が楽になるポジショニングを教えていただきました。私もモデルとして楽なポジショニングをしていただきました。



 気道の空気の通りを妨げないように頭部の位置を整え,呼吸を妨げる過剰な緊張を起こさないように腕・肩周り,脚にクッションを入れ,呼吸をしやすくした仰臥位のポジショニングです。自分でも味わったことのない楽で心地よい感覚でした。まるで雲に包まれている様で,自分の身体が軽くなった気がしました。呼吸を意識したときに何も妨げもない印象で,これが「楽」ということだと思いました。

 会場では参加者が楽な姿勢を求めてお互い熱心にポジショニングをしました。



 人によって楽な状態は異なるので,その人に合わせた姿勢を作ることも大切だということがわかりました。



 側臥位やうつぶせのポジショニングにもチャレンジしました。磯部PTにアドバイスをいただきほんの少し脚や体幹の角度を変えるだけで格段に楽さがアップすることに参加者も驚いていました。子ども達の「楽」を作り出す手技を目の当たりにし,多くの参加者が自分たちもそのようなスキルを身につけたいと感じたことでしょう。

 今回の研修が2学期のお子さん達との関わりに活かされ,お子さん達の毎日の学校生活が「楽」で楽しいものに展開していくことを期待します。
09:04
2016/05/29

食事に関するSTコンサルテーションを実施しました。

| by:自立活動
 今年度も日本赤十字ひのみね総合療育センターリハビリテーション課係長,言語聴覚士である野津真理先生に食事に関するSTコンサルテーションをお願いいたしました。
 一人15分程度のコンサルテーションではありますが,とても有意義な時間となりました。その中のトピックで印象に残った助言を紹介いたします。
 常に口が開いていたり,連続して水分を飲めないお子さんの中には,鼻呼吸が難しいお子さんもいらっしゃるそうです。食事をスムーズに行うためには鼻呼吸はとても大切なのですね。そこに気づかず,連続のみの練習をしても苦しいだけで,難しいことを知りました。専門家の先生にお子さんの食事の機能や実態を教えてもらうことで,お子さんに合った食事の指導が展開できることがわかりました。
 また,昨年から引き続き見ていただいているお子さんでは,1年の指導の成果を見ることができました。口唇訓練を通して,口の周りの皮膚が柔らかになり,ご飯を取り込む動きが出て,食べることが上手になっているお子さんもいらっしゃいました。毎日の積み重ねが大きな成果を得ることが分かりました。
 STコンサルテーションは,単に,安全な食事に関してアドバイスをいただくだけでなく,教員の食事介助の良さやお子さんの持っている力の良さを引き出し,お子さんのおいしくたのしい毎日の食事につながっていると感じました。
15:36
2016/04/11

職員研修「安全な食事介助のために」

| by:自立活動
いよいよ明日から授業が始まります。ひのみね総合療育センターリハビリテーション課言語聴覚士 野津真理先生を講師に迎え,水分摂取や食事介助の基本的な知識と技術を学びました。


安全な食事摂取を行うために大切な次の7点,
1 口腔ケア(食前・食後)
2 食事姿勢
3 環境設定
4 食形態
5 一口量・食べる速さ(ペース)
6 食具の選択
7 介助者の知識・技術
を確認してから,新規赴任者を中心に,「安全な食事姿勢づくり」「オーラルコントロール」「安全で適切な食べさせ方」「水分摂取」について実技演習を行いました。

側方からのオーラルコントロール 
オーラルコントロールは食事場面以外にも有効


正面からのオーラルコントロール


スプーンは下方からゆっくり入れる

クッションチェアでの頭部の角度の調節,オーラルコントロールでの指の位置や力の入り具合,口の動きの誘導の仕方,スプーンの入れ方・抜き方,ノーズカットコップでの水分摂取の方法などについて,どのグループも大変熱心に取り組みました。

新年度の最初に研修を行うことで,安心安全な食事介助のスタートができるようにしていきたいと思います。
17:43
2016/02/15

スヌーズレンルームでの取組の紹介

| by:自立活動
スヌーズレンルームを活用しての楽しい授業の紹介をいたします。
白い布を張り,プロジェクターを用いて自立活動の授業を行っています。
いったいどのように使っているのでしょうか。



子どもたちは下のマットに仰向けに寝て,スクリーンにプロジェクターで様々な映像が映し出されます。

時にはジェットコースターを体験し,


時には満天の夜空や,オーロラを堪能し,


水族館にも行くことができます。


他にも,スピーカーを活用してコンサート気分を味わったり,花火大会を楽しんだりその活用は無限です。
以前は天井に映していたそうですが,視覚に難しさのある児童にも見えやすいように斜めに布を張り,見えやすいように工夫をしているそうです。
とても臨場感があり,アクティブにもリラックスにも活用できる取組だと思います。
11:42
2015/11/04

職員研修「姿勢について」

| by:自立活動
 
 10月29日(金)に職員研修を行いました。PTコンサルテーションでお世話になっている,徳島赤十字ひのみね総合療育センターリハビリテーション課課長乾幸子先生を講師に招きました。「姿勢について」という演題のもと,座位姿勢の状況評価,リラクセーション姿勢のポジショニングについて実技を通して学びました。
 
 
 前半の講義では,骨盤の基本ポジションや姿勢保持の原則についてお話があり,後半はリラクセーションを得るために,休息姿勢のポジショニングの実際ということで「背臥位」「側臥位」「腹臥位」「座位」の順番で姿勢への導き方やクッション等を用いたポジショニングについて実技を交えながら説明をしていただきました。




  腹臥位姿勢では,肘立腹臥位(パピーポジション)になると頭部が床から離れやすくなり,また側彎予防に適しているということで,自ら姿勢変換をすることが難しい児童生徒にとっては学校生活において様々な姿勢をとることが重要であると再確認することができました。
16:46
2015/10/30

職員研修「感覚に働きかけるおもちゃ」

| by:自立活動
 9月17日(木)職員研修を実施しました。講師はSTコンサルテーションでご指導・ご助言をいただいている徳島赤十字ひのみね総合療育センターリハビリテーション課ST(言語聴覚士)の野津真理先生です。
 4月には食事に関する指導について研修「安全な食事介助を行うために」をしていただきました。今回は,言語聴覚士の立場から障がいのある児童生徒の遊びを促す「感覚に働きかけるおもちゃ」について研修していただきました。
  視覚,聴覚,触覚等いろいろな感覚の持つ意味を教えていただき,いろいろな感覚を体験することで発達を促すことができることを教えていただきました。教員が感覚の持つ役割を知り,ねらいを持って様々な感覚刺激を教育に活かせるように,たくさんの教材教具の紹介をしていただきました。





 教員も楽しい教材に夢中になり,その工夫に感心していました。「作ってみよう」,「日々の指導に活かしたい」との声がきかれました。

 STコンサルテーションは,食事に関する指導のみでなく,コミュニケ-ションや教材の工夫などにもアドバイスをいただいています。STコンサルテーションを活用してよりよい授業作りに努めていきたいと思います。
16:39
2015/08/31

8/28(金)夏季公開研修会

| by:自立活動
 今年度最後の公開研修会が8月28日に本校にて開催されました。講師として,こころ工房代表 コミュニケーションエイドスペシャリスト宮崎美和子先生をお招きしました。先生からは,「コミュニケーションとは何か?」コミュニケーションの楽しさや影響力,肢体不自由のある子どもたちのコミュニケーションを豊かにする方法や支援のヒントについて,教えていただきました。
    
 お話しの中で様々なスイッチやおもちゃの紹介もありました。
                                              
 
 前半の講義では,スイッチ遊びからコミュニケーションの場面へどうやって展開して指導するのか,選択の学習ではどのように指導したらいいか等について発信を促進する指導方法やコミュニケーション場面への展開について詳しくお話がありました。後半はケース検討会で,個々のケースについて先生より指導助言をいただきました。また,先生から映像で実際の指導例の紹介もありました。
 今回の公開研修会においても他校の多くの先生方にもご参加いただきました。3回通して参加してくださった先生もいらっしゃいました。また,来年も先生方に興味関心を持っていただけるような公開研修会を企画できればと思っております。
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